生きている日本語に惑わされがちな、不惑のじろべどんです。
うろ覚え と うる覚え
あれ? この語に関してはうる覚えだったなあ。いや、うろ覚え? どっち?どっちどっち??
正解は、〇「うろ覚え」でした。「うろ」が「空」だと覚えておくとよいでしょう。
この言葉は、空洞を指す「うろ(空・虚・洞)」を語源とする。
Wikipedia
「うる覚え」というのは誤用だそうです。あなたもわたしもご用心♪
ついでに気になる他の慣用句もチェック。
的を得る 的を射る 当を得る 調べてすっきり!
的を得る → △不正解
的を射る → 〇正解
当を得る → 〇正解
実は「的を得る」は△正解ではないか?という迷いもあるのですが、文化庁の平成24年度「国語に関する世論調査」の結果の概要に以下のような記述がありましたので、△不正解としておきます。
〔全体・過去の調査との比較〕
二つの言い方のどちらを使うか,五つの場合について尋ねた。辞書等で本来の言い方とされるものに下線を付け,また,グラフ中では の線で示した。
本来の言い方とされる「押しも押されもせぬ」「怒り心頭に発する」を使うという人の割合は,本来の言い方ではない「押しも押されぬ」「怒り心頭に達する」を下回っている。また,「的を射る/的を得る」では,過去の調査では,本来の言い方ではない「的を得る」を使うという人の割合が高かったが,今回の調査では,本来の言い方である「的を射る」を使うという人の割合が上回った。
3)「物事の肝腎な点を確実に捉えること」を 平成15年度
(a)的を射る・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・52.4% 38.8%
(b)的を得る・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40.8% 54.3%
(a)と(b)の両方とも使う・・・・・・・・・・・・・・・・ 2.4% 2.6%
(a)と(b)のどちらも使わない・・・・・・・・・・・・ 2.1% 1.7%
分からない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2.2% 2.5%
本来の言い方である「的を射る」という言い方を使う人が増えてきている、ということですね。