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保育園の卒園式保護者代表挨拶 – 実例文と心得

ひょんなことから保護者代表挨拶の大役を仰せつかりましたじろべどんです。

実例文(卒園式保護者代表謝辞)

わたくしが実際に読ませていただきました保護者代表謝辞はこちら。

(僭越ながら、保護者を代表いたしまして、お礼の言葉を述べさせていただきます。)

花のつぼみもふくらみ始めた今日の佳き日に、年長★組○○名、無事に修了式を迎えることができました。これもひとえに所長先生はじめ、諸先生方、職員の方々、地域のみなさまのご尽力の賜物と、保護者一同、厚く御礼申し上げます。

入所して間もない頃は、毎朝、私たち保護者にすがってばかりいた子どもたちの幼い手。その小さな手は、しばらくすると無邪気にバイバイをしてくれるようになり、やがて嬉しそうに先生やお友達の手を握り、リレーのバトンをつなぎ、文字を覚え、そして本日、しっかりと修了証書を受け取れるまでに大きく大きくなりました。そんな子どもたちの成長ぶりを見るにつけ、私たち保護者は驚き、喜び、そして先生方への感謝の念を一層強くしてまいりました。

思い起こせば保育所ではたくさんの出来事がありました。初めての春には笑顔で迎えていただいた入所式。夏のプール遊び。秋の遠足。★組のみなさん、○○水族館ではイルカさんと同じくらいカニさんも人気だったようですね。冬には愛らしい歌とダンスがいっぱいの生活発表会。劇の『ブレーメンの音楽隊』では芸達者な子どもたちに感心させられ通しでした。

語りつくせぬ楽しい思い出。その裏には、先生方の時間をかけたご準備や安全へのご配慮、ときには私たち保護者以上に忍耐強くなければならないたくさんのお導きがあったことでしょう。

担任の○○先生。運動会で美しく開いたバルーンの大成功は、先生の熱血指導のおかげであったと確信しております。また、★組の元気の良さ、明るさは、先生のお人柄が何よりのお手本になっていたのだと思います。素敵な一年をありがとうございました

所長の○○先生。先生はいつも子どもたちや私たち保護者の言葉を、ゆっくりと頷きながら丁寧に受け止めてくださいました。先生のその優しいほほ笑みは永く子どもたちの記憶に残り、その心を温めつづけてくれることと思います。長い間、本当におつかれさまでした。そしてありがとうございました。

改めまして、子どもたちの素晴らしい日々を支え続けてくださいましたすべての方々へ、心より感謝申し上げます。また、まもなく巣立ちのときを迎え、小学校へと進む子どもたちを、引き続き温かく見守っていただけましたら幸いです。

最後になりましたが、○○保育所の実り多き今後と、ご臨席のみなさまのますますのご健康、ご活躍をお祈りいたしまして、本日のお礼の言葉とさせていただきます。

平成〇〇年3月23日 修了生保護者代表 じろべどん

謝辞の心得

・正直に書く
検索すればさまざまな例文がありますが、消化しきれない違和感のある言葉は避けて感じたままを書くようにすると筆も進みます。

・総称として「保護者」を使う
死別、離別、パートナーの自由選択などで、両親または片親と暮らしていない子どもも多くなってきました。「父兄」「お父さんお母さん」「家族みんな」などの総称は避けた方が無難です。

・感謝の気持ちを伝える挨拶であることを意識する
ともすると自分の子どものことを中心に書きたくなるのが親心。しかし「謝辞」は、感謝の気持ちを表すための挨拶です。さまざまな思い出があったとしても、要旨は「周囲にお礼を言う」文章になるようにまとめます。

・前日に完璧に準備しておく
何を置いても原稿は忘れないように。当日持参するバックにしまっておきましょう。

・代表としてふるまう
謝辞はあくまでも感謝の意を伝える挨拶。演出として涙ぐむのはセーフですが、鼻水をすすり上げなければならないほど感極まって言葉が出なくなってしまう事態にならないよう、適度に自己コントロールすることをお勧めします。